人生初内定 社会に認められた瞬間

就職活動を始めて約9か月、ついにこの時がやってきた。2日前に最終面接を行い、手ごたえは上々だった。忘れもしない3・27、金曜日ということ、ワンキャリア等の就活情報サイトを見ても合格の場合、数日での連絡となりそうなことから、当日(水)、1日後(木)に連絡が来ていなかった僕の場合、この日がXデーだった。前日から東京の友人の家に泊めてもらっていて、その日も水道橋の雀荘に向かっていた。素振りは見せなかったが、朝から結果についてしか頭になかった。

「無理やったんやろか、」

「否、どうやってもいける。それぐらいの面接はした」

たしか新宿駅の改札を通ったぐらいだっただろうか、待ち望んでいた着信音だ。画面には「〇〇〇人事部〇〇」、最終面接直後以来の2回目の勝利を確信した瞬間だ。

内容については、当たり障りのないものだったが、内々定の連絡だった。一緒にいた友人も祝福してくれた。

結果的には辞退してしまったが、これからもずっと勝手に愛着を持たせてもらう企業だ。

この会社に入社した世界線もぜひ見てみたいなあ。